来夢

ブラック・クランズマンの来夢のレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
4.1
実話ベースとは思えない面白さ。コメディータッチで笑える要素と、差別の被害者でありながら力強く前に向かっていくキャラクター性、潜入捜査のドキドキ感。とエンターテインメント性抜群。差別を扱っていながらも、どちらが正しくどちらが悪いという描き方ではない。そこに生じるのは「なにかおかしい。気持ち悪い」という感情。最初から最後まで面白さを保ったまま、しっかりとこの気持ち悪さ、差別について考える時間を提供し続ける作りに脱帽。そしてラストのだめ押し。これは胸にくる。
スパイク・リー監督と言えば「マルコムX」。1992年に公開されたこの映画から27年。それだけの時間がたっているのに、同じ差別に対するテーマで映画を作らなければいけない今の世を考えると悲しくなるよね。
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