【映画1062】
「機動戦士ガンダムNT(2018年公開、吉沢俊一監督、榎木淳弥主演)」を観了。
「機動戦士ガンダムUC」の続編アニメ。
1年戦争直前のオーストラリア。
ヨナ、リタ、ミシェルの三人は「コロニー落とし」の未来を予見し、それを回避した事で奇跡の子供達と呼ばれていた。
やがて、ルオ商会に引き取られたミシェルは、連邦軍士官となっていたヨナと共に、暴走の果てに消息不明となったRX-03号機、フェネクスの消息を追い、捕獲を目指す。
同じ頃、ジオン共和国のモナハン・バハロ外務大臣は、袖付きに偽装した自らの部下たちを使い、やはりフェネクス捕獲を目論んでいた、、、的なところから始まるお話。
いい意味でも悪い意味でも完全なるUCの続編ですね。
いい意味としては旧型・新型を綺麗に織り交ぜていたUCのテイストをキチンと踏襲しています。
序盤から出てくるのがディジェですからね(笑)。非常にシブいチョイス。
UCにも出ていたジェスタ、グスタフ・カール、デルタプラス、シルバ・バレトなんかをまた登場させているのも良し。
シルバ・バレトなんて、パイロットが「それでも!」の人ですからね。もう少し観ていたかった(笑)。
前作からのキャラはほぼ脇役という感じですが、それでも原作小説には出てたけど、アニメ版には出なかったモナハン・バハロをちゃんと出してきたとこも良いと思います。前作で省かれた分、こっちできっちりいい味出してます。
ガランシェール隊も、ジンネマンにフラストに、今回はタクヤも混じってますね。これも良し。
90分という比較的短い尺の中で、きっちりストーリーを展開し、過不足なく語り尽くせてるのは素晴らしいですね。
作画も相変わらず美麗。
ただ、やっぱり少しオカルト的なんですよね。
逆シャアやUCくらいの描写ならありだとおもうのですが、今回はそっち方面に完璧に振り切れてます。
前作も確かにラストあたりはかなりそっち方面への比重が高かったのですが、本筋となる「ラプラスの箱」関連が非常にまともだったのでそこまで気にはならなかったのですが、今回は。。
なんとなくですが、「イデオン」的な影響が結構強いのでは?とも思います。
やはり、IIネオ・ジオングは要らんだろうと思いますね。
この変にオカルトな機体が存在していたとしたら、モビルスーツ史的には「閃光のハサウェイ」や、「F91」、「Vガンダム」に繋がらないんじゃないかと。
元々ワンオフ機だったネオ・ジオングや、シナンジュやユニコーンの同型機を無理矢理登場させるのも、納得いかないですよね。
連邦の誇るドゴスギア級戦艦「ゼネラル・レビル」もあっけなく沈んじゃいましたし。
まあ、それでも、十分に楽しめました。
確かにクセの強い作品だとは思いますが、
更なる続編も期待したいですね、
やはりガンダムファンにはたまらない作品である事は間違いありません。