「引っ越し貧乏!」
土橋章宏の時代小説を、「のぼうの城」の犬童一心監督が映画化。生涯に7回もの国替えをさせられ、引っ越し大名とあだ名された実在の大名、松平直矩をモチーフにしたお話。
「超高速!参勤交代」ぽいなあと思ったら原作小説が案の定同じ作者だった。よって参勤交代も楽しめた自分はコレも面白かった。血生臭い話にはあまりならず、裏方の率役者が活躍によって日の目を見る、みたいなジャンル。
でもまあ実在の人物を使っているので仕方ないトコロもあるだろうが、裏切り者のくだりはあんまいらんかったかも。(ネタバレになるが、その裏切り者が参勤交代でも出てる人なのはちょっと笑ったけど。恐らく狙ってる)それよりも引っ越しに奔走する部分をもっと描いて欲しかったかな。もっと大ピンチなのを想定してただけに意外とあっさりな印象だった。いやまあピンチなのはピンチだったが。
あときっかけが完全に殿の失態なのに反省のそぶりすら見せないのはどうなの。春之助が選ばれたのなんて鷹村のせいでのとばっちりだしコイツも謝罪のひとつぐらいしろよ、と。
と細かいトコは気になるがなかなか面白かった。高畑充希が美人扱いなのは気になったが。