nanaaron

アラジンのnanaaronのネタバレレビュー・内容・結末

アラジン(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

"You've never had a friend like me!"

友達に言われたい(言いたい)台詞ランキング1位決定!

ジニーの決まり文句。

カネも権力もアセットも、持てば持つほど視野が狭くなるもので、究極に狭くなった視野がランプの中の生活なのです。

ジニーも昔は大きな過ちを犯して、それ故にランプに閉じ込められたのだろうか?

いざ最強の魔術師になって、誰かの願いを叶える中で、客観的に見させられる過去の自分の姿…

何千年と待って、やっと現れた人間は、カネや権力や他人よりよく見られたいの一心で3つの願いを使い切るかもしれない…

そしてまた何千年…

自分の為に願いを1つ使ってくれるような本当の友達を見つけるまでおなじことの繰り返し…

えげつない。これぞ究極の反省ですww

究極の反省は、「わかるまで繰り返し」と相場が決まっていますw

素晴らしく苦悶に満ちて、地獄のように実り多き反省。

悟りを開くには、恐ろしく苦しい時間が必要です。悟っちゃう系人間ジニーの人生そのもののように。

ジニーの"a whole new world"は文字通りの世界中です。

ジニーと侍女が子どもたちと共に、世界を船で回っているシーンが有ります。

アグラバーに留まりません。憲法やら儀式やらにも囚われません。

アラジン&ジャスミンとジニー&侍女では、幸せのベクトルがはっきりと違うのが分かります。

そもそも映画序盤で出てきますが、この物語全体が「ジニーが2人の子どもたちに話す昔話」っていう構成になっています。

物語の"その後"が描かれているのはジニーについてだけです。

映画「アラジン」は、世の中にはジニーのような奴がいることもちゃんと示唆しているのです。

全く違う、ジニーとアラジンが友達になるっていうのが重要だと思います。

こいつ、オレとは違うわ…と思って敬遠してしまう愚かさよ!

"今までは友達になったことのないような"友達が、性格や考えが違うからこそ最高の友達なんだと…

だから勿論、映画の締めの言葉は
"完全にニュータイプだろ!"="You've never had a friend like me!!"
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