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ワイルド・スピード/スーパーコンボのsomaddesignのレビュー・感想・評価

5.0
ワイスピのスピンオフってより、デッドプールのスピンオフ😆

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開発中の人類を死滅させるウィルスが何者かによって強奪されそうになる。間一髪危機を逃れたMI6エージェント・ハッティは、策謀により裏切り者として世界中の諜報機関に狙われてしまう。デッカード・ショウとルーク・ホブスは、それぞれの政府から協力要請を受け、ハッティの行方とウィルスの回収のため反目試合ながらも渋々タッグを組むことになる。

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絶対映画館で見るやーつ。
終映後、前の席の女性が不意にケータイを取り出して「ワイルド・スピードじゃないけど面白かったよ!」と速報をだれかに伝えてた。
「ワイルド・スピードじゃないけど面白かった」に尽きる。

思えば、もともとは「ハートブルー」のカーアクション版みたいな、イケメン捜査官がロサンゼルスの窃盗団に潜入捜査するうちに、心を通わせ仲間になっていく青春映画だったのに、気がつけばすっかりスパイアクションシリーズになっとる。途中でどうみても30過ぎのオッサンが、日本の高校に転入してくる「TOKYO DRIFT」もあったし。「ワイルド・スピードらしさ」とは最早なんなのか?

カメオ出演?(カメオにしてはだいぶ出てるけど)なアイツとか、全体的にデッドプール様が第四の壁を超えて、別のブロックバスター映画に侵食してきた感じ。ホブスをスカウトしたのがロックことアイツなら、ショウをリクルートしたローブことロブ・デラニーはデッドプール2の普通のおっさんピーターだし。
デッドプールでDV理事長を演じたエディ・マーサンも参戦してて、いよいよデップー濃度高め。


イドリス・エルバの秘密結社エティオンが現実を超越してて、ほとんどSFか戦隊ヒーローモノ。でもよく考えたら自走するバイクも実在するし、トランスヒューマニズムもここ最近の映画ヴィランのトレンド。現実が妄想に追いついちゃった気分。
それにしても、あのトランスフォームする自走バイクカッコ良過ぎ!
ある意味、ローテクvsハイテクの戦いに集約していくのはいいとして、ローテクが家族的で温かみの象徴/ハイテクが機械的で冷酷さの象徴になってしまってるのが脳筋の発想ぽい。バカっぽいというか短絡的というか……。今のローテクもかつてはハイテクだったでしょうが。

冒頭、ホブスがフォードブロンコを乗り回す一方、ショウはマクラーレンのスーパーシリーズ720Sをカッコよく乗り回す。物語上3人で乗り込むのも無理があるけど、うち一人がドウェイン・ジョンソンて😆実質4人で2シーター乗るみたいなもんで、相当無理な気がするけどまあいいか。


ブロックバスター映画らしい、頭カラッポに見れる夏休みサイコー映画だけど、難をいえば「長え!」。この内容で2時間超えは、いくらなんでも長すぎる。冗長な会話シーンが多過ぎてゲンナリ。ケヴィン・ハートが出てくる飛行機のシーンとか、無駄話が面白味になってるシーンもあるだけに、他の無駄話はキュキュッとまとめて欲しかった。
あとなんだかんだあって、最終的に全部もってくのがロック様でもステイサムでもなくデッドプールなのが笑えるというか、どっちらけというか🤣

74本目
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