開明獣

ワイルド・スピード/スーパーコンボの開明獣のレビュー・感想・評価

3.0
とある自粛中の夜、開明獣宅に後輩がふらりとやってきた。娘は、友達の家に泊まりに行って不在である。

後輩: 年齢不詳。一生独身。素人童貞。「愛は金で買える」が信条。
開明獣: 56歳。娘と2人暮らし。趣味は、世界を呪うこと

後輩「ぱいせーん、あんま、わらひに近寄んないでくださいよー。ソーシャル・デンティスト守ってくれまふかー?」
開明獣「勝手に人んち上がり込んで、人様の貴重な高いワイン🍷ガブ飲みしながら何言ってやがる!!それに、ソーシャル・ディスタンスだろーが、ボケ。何が、デンティストだ、歯医者か、おまいは。それと、わらひとか、まふー、とか、でふー、とか、使うなバカ。わしの専売特許ぢゃ。知的財産権の侵害で訴えるぞ、この脳味噌唐揚げ野郎が😤」
後「脳味噌唐揚げ野郎って表現は、中々斬新でふねー。まあまあ、今日は娘さんもいないから、寂しがりやのパイセンをわらひが慰めに来たんでふよー❤️」
開「貴様・・・コロス💢」
後「うぎゃっ、やべでぐだざいー、ワインの瓶で殴ることないでしょ。よーし、こーなったら、チッス攻撃だ!ぶちゅちゅちゅちゅー😙」
開「やめんかい!!焼き殺すぞ、この腐れきXんたまがー!!」

しばし格闘。自然と仲直りして、お互いの尻の臭いを嗅ぎ合う。

後「はー、それにしても、冷凍餃子と冷凍唐揚げと、冷凍ミックスベジタブルをチーンしたのに塩かけたのと、冷凍ポテトしか、つまみに出てこないって、寂しくないですかー?」
開「嫌なら、食うな!!手土産一つ持ってこないくせに!!大体、お前が今飲んでる、90年のオルネッライア、いくらすると思ってんだ、タコ」
後「おー、適当に開けたら当たりだったのかー、わーい☺️」
開「今度、勝手にセラーを開けたら、生爪全部剥がすからな😡」
後「いやーん、いたそー💜ほんと、パイセンって、邪悪な心の持ち主ですよねー。歩きスマホしてる人とか見ると、必ず小声で『ころべ』とか『とけろ』とか『くだけろ』とか言ってますよねー。ころべ、はまだしも、とけろ、とか、くだけろ、ってあり得なくないですか?」
開「ふ。想像力の欠如した奴は、超現実の世界で遊ぶということを知らんのだな。気の毒なやつよ」
後「はー、ま、いいやー。兎に角、折角来てやったんだから、尼婦羅で、なんか観ますかー。」
開「やったから・・・くっ。ま、まあいい。俺は今日はこのワイスピの最新作観るんだよ」
後「いいだろ。ハゲがハゲ観るなんて、お似合いだわ。さっさとはじめな🌚」
開「んだと、ゴルァ、このアタマパプリカ野郎!!」

再び、しばし格闘。やがて仲直りして、グータッチをしてから、鑑賞に入る。トイレと飲み物作成で、5、6度中断したのち、鑑賞終了。

開「うーん。まあ、想定内かなー。やっぱ、こういうのは、劇場で観ないとだなー」
後「あの・・・」
開「ん?なんだ?どした?また、つまみに文句か?もう、ワインはチリ産のしか飲ませないぞ🙁」
後「いや、俺、この映画、劇場で観てましたわ」
開「・・・」
後「・・・」
開「まざふぁっか」

こうして、とあるジシュクナイトは更けていく。
開明獣

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