「狂犬だらけの闘争」
続編。前作から3年後。新人刑事として登場した松坂桃李演じる日岡秀一を主人公に、新たな抗争が始まる。
前作の主人公である大上から、部下でバディだった日岡に主人公がバトンタッチ。大上イズムを引き継いで、ヤクザと提携しながらコトを収めている模様。そこに出所した上林が絡んでくる。
この上林が外道過ぎてヤバい。出所早々にお世話になった刑務官の妹を殺しに行ったり、組のエラいさんもボコボコ殺して行く様はまるで狂犬。その殺し方が目玉をくり抜くというのがエグい。でも子供時代の悲しい過去とかはいらなかったなあ。トコトン外道に振り切って欲しかった。
とまあキャラ的にはギラギラしたヤツばっかりで演者もノッていて良かったんだが、話的には前作のが良かったかなあ。最終的には日岡対上林になるんだろうなと思ってたけどまさにその通りだったし。まあそれは良いが、それまでに2人とも生き延びてるのがご都合主義というか。なんでそこでトドメ刺さないのって場面がいくつかあった。他の奴らは一発でバンバン殺してるくせに。
あと日岡がタフ過ぎる。鉄砲腹に食らっても刀で斬られても生きてるし。最後の対決なんかまだ動けんのかいって普通にツッコんでしまったわ。あと何故か挟まれるカーチェイスもいらなかった。
とまあやっぱりガミさんがいた前作に比べてちょっとノリきれなかったとこがあるのは否めない。総合的には面白かったんだけど、もうちょっとテンポ良くしてもらいたかった感はあるかな。