MISSATTO

真実のMISSATTOのレビュー・感想・評価

真実(2019年製作の映画)
3.4
ちょっと個人的に評価の難しい映画でした。
でも是枝監督作品を見る時にいつも味わう『これ…面白かったのか?…あ…これ面白かったんだ私』となる感じが有ったのでプラス評価(笑)

なぜか「海街diary」を思い起こさせる作品でした。
あとオゾン監督の「8人の女たち」も頭に何度も過った…のは役者のせいかもw

そしてずっと是枝作品が描く家族はフランス映画っぽい(たとえ血が繋がっていても個々が他人同士という前提)と思ってたけど、この作品で是枝監督はやっぱり日本人なんだなと思いました(笑)
良くも悪くも作品鑑賞中「え?」って引っ掛かるところが、思い起こすとそこだけ突然邦画で見る登場人物のようだった…

でもたぶん是枝監督じゃないとあんな配役も演出も出来なかっただろうって思いました。
ドヌーヴが格好良くふとした瞬間だけ見せる弱い女…そして素直に弱く可愛いビノシュ。
イーサン・ホーク始め、出てくる男性陣もすごく良かった。ファビエンヌの元旦那と亀の下り、それまでの、そして現在の2人の相手への距離感が見えて結構好きです。

最初と最後で人間関係が、日常的な範囲だけど劇的に変化してるようにも見えて…。
面白かったです。
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