KHinoji

銃のKHinojiのレビュー・感想・評価

(2018年製作の映画)
3.2
タイトルから予想して面白そうだと思ったので見てみました。なので、内容はほぼ知らずでした。
見た結果は、、、正直どう評価していいのか?というところです。

前半のストーリーからもっと銃を持つことでどう人間は変ってしまうのかというような哲学的なお話になっていくのかと期待しましたが、モラトリアムな恵まれた学生が、子供時代の嫌な思い出からは脱却できず、銃を手に入れてしまったことをきっかけに自滅・暴走していくという安直なストーリーでしかありませんでした。何十年前の映画じゃ。うーーん、深み無さ過ぎで残念といったところです。(原作小説は読んでないですが、小説は別物なんでしょうね)

途中までモノクロという手法もむしろ安直なアイデアでしかないように見えてしまいます。
また、父親との関係が苦悩である主人公(村上虹郎)が、ラストに村上虹郎の実際の父親である村上淳との共演シーンで決着を付けるアイデアも、面白いと感じる人もいれば、どうでもいいことにこだわった映画だなと思う人もいるでしょう。

主演の最近話題の村上虹郎の演技は、私は良いと思っています。村上虹郎の無駄使いな映画だったかな。
それ以上に良いと思ったのは、ヒロイン役の広瀬アリスでした。主人公以上に悩めるモラトリアム女子って感じ。
あと、リリフラの奇妙な刑事役も面白かったです。

というわけで、映画ストーリーとしてはしょうもないと正直思いましたが、役者の演技だけを見ると結構面白かったりします。
結果、評価は賛・否が分かれることになる一作でしょう。

(2018/11 公開当時に映画館にて)
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