【老兵は死せず】
今年の頭に「おかえり寅さん」を観たときの感覚が頭を過る。
スタローンも年取ったなぁ…と。
ある意味では「終活」のような作品なんだけど…ランボーってこんな感じだったっけ…。
とにかく唖然となるほどに中身がなくて、悪い意味で「あっという間」に終わってしまった。
ある意味潔いとも言えるくらいの勧善懲悪なんだけど、今回の悪役(メキシコの人身売買組織)も、そこまで「強大」「凶悪」な感じがなくて、正直コイツらじゃランボーは倒せないでしょ…って逆に心配になってしまう😅
ガブリエラに対する思い入れも台詞では補っていたけど、それほど深いものを感じる前にあっという間に退場。
途中でランボーを助けてくれたカルメンもそれほどストーリーに関係なく。
その昔、それこそ自分が若かりし頃に観ていた「ランボー」はヒーローのような存在だった。
今で言う「戦争におけるメンタル面」をフィーチャーするような類いのものではなく、応援したくなる無敵のヒーローだったのだ。
しかし時代は変わり、もはや今の戦場にランボーの居場所は失くなってしまった。
そう考えると「僕らのランボー」には生きずらい世の中ということかもしれない。
とは言いつつ、ラストの殺戮シーンは鬱憤を晴らすかのような、文字通り「爆発」だった。
(そんな人数で勝てるわけないじゃん)
そんな予感は見事に的中。
見事なほどに「ホームアローントラップ」に引っ掛かる悪党たち。
ただし、残念ながら仕掛けを作ったのは殺す気満々のランボー君。
さすがR15。
頭は吹っ飛ぶ。足はもげる。首もぶった切る。仕舞いにゃ心臓えぐり取る。
ランボーが強いのか、奴等がモブなのか…。
余計な味付けをせずに「直球」と言えば直球。
突っ込みどころは相当多いんだけど、これも「ランボー」だと思えば、ありっちゃありなのかな…。
欲しがりすぎたのかな…。
もうちょっと「揺り」とか「フリ」があるとランボーの怒りのバロメーターが振り切れる感じにも説得力が出たのにな~と。
好きなんだけど、イマイチ乗りきれないまま終わっちゃった😅
もう一回DVDとかでも観たら印象変わるかな…。