ピッツア橋本

永遠に僕のもののピッツア橋本のレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
4.3
"美麗であれば、何でも出来る!ダァー!"

1970年代アルゼンチンで実際あったらしい超美少年の連続強盗殺人犯を題材にしたフィルムノワール。

主人公は1番近いところで言うとベネロペクルスに似てる気がする。ボーイッシュさと美女的なルックスを併せ持つ、まさに小悪魔。
どうやらLGBT的な価値観の主人公らしく、そこら辺がもしかしたら逆に観る女子達の想像力を大いに掻き立てるかも笑

散歩するように不法侵入し、息を吸うように強盗、おもちゃのように発砲する。
そこに緊張や焦りは一切無い。

強盗中に急かす相棒に対して
「楽しめよ、人生を」
と悠々自適にダイヤのネックレスをいじって遊ぶ所に強烈な美学を感じた。決してマネしてはいけない笑

お父さんお母さんはとても真っ当な人格で、普通に人並みの愛を受けてきたはずなのに、突然変異なのか。美しい化物が生まれてしまった。

ラストカットの切り方が良かった。こいつならワンチャンあるのでは?!という余韻が残る。

しっかり魅力的な主人公がダークで爽やか、セクシーに躍動する、いい感じの一本でした。
ピッツア橋本

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