シノミー

THE GUILTY/ギルティのシノミーのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.7
完成度が高すぎて感服する他ない。
すべてのやりとりが通信室のみ。
そこから得られる情報がすべて。
相手の表情も空気もその場の状況もすべて察するしかない。
そんな環境下でここまで冷静に対応し、あらゆる手段を尽くして策を講じたアスガーの行動が素晴らしいと思った。
次から次へと事態は変わり、少しづつ事実が明らかになってゆく。
僕の大好きなタイプの映画だった。
途中から期待が確信に変わり、通信室で話しているだけなのに、みるみるうちにはまり込んでゆく。
何を言ってもネタバレになりそうなのであまり内容には触れないが、
アスガーの正義感が今作の見どころの1つだったと思う。
どこまで緊急ダイヤルが首を突っ込んでいいものなのか。何が正義で何が罪か。
何を信じればいいのか。
その狭間で揺れるアスガーの姿が目に焼き付いて離れない。その葛藤、緊迫感、疲労がこちらにまで伝わってきた。
それでも途中で投げ出さず、最後まで自らの行動を貫く姿はやはりかっこよかった。
ハリウッドでリメイクも決定したようで、(しかもジェイクギレンホール)そちらも非常に楽しみだ。
心理戦のような85分、あなたはどう感じるだろうか?
間違いなく上半期のトップに入る映画だったと思います!ぜひ劇場で!
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