FutosiSaito

キングダムのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.9
 原作マンガがあると、どうも「そっくりさん大会」になり、どれだけ似ているかに評価の重点が置かれるが、これはそれを抜きにして活劇として面白い。
 人がたくさん死ぬが、基本的には心配無用。主人公側が勝つと信じて観ていられる。
 50巻を超える原作のまだまだ序盤なのだが、それでもハラハラさせられるのだから面白い。
 しかし、王騎の大沢たかおの話し方や、その家来である要潤の無表情なようす(ひげも最高)が、外見が似ているとかを超えた説得力を持っていた。
 長澤まさみについては、肌の白さだけ見ていればよい!
 決め台詞の主人公より、何度もカッコいい夢を語る「政」こそが主役だった。
 秦の始皇帝は中国統一をしたが、このキングダム(帝国)は短命に終わった。それを踏まえて観ても楽しめる。
 ただ、このあとは王騎将軍の進軍や他国との戦闘となっていくので、映画化は困難に思えるが、山崎賢人は『ジョジョ』の続編などやめて、こちらに専念すべきだろう。
 いきいきと大暴れしているし。
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