疲れているときに観るとエネルギーがだいぶ持ってかれる鬱系白石和彌作品。
今回の香取慎吾キャスティングはお見事としか言えない。
マヨネーズ依存性からの激太り、SMAP時代のトラウマなどの闇と本人が持つ優しさが
主人公にピッタリ重なっている。
脇を固める常連のリリー・フランキーは
言わずもがなだけど、恒松祐里が素晴らしい。
登場人物の心情とリンクしたように
ずっと、どんより模様の空や海。
次第にこっちの精神が滅入りそうなとき、彼女の存在に一筋の希望がチラホラする。
最後に未来に向けて歩きだす家族の姿は
復興途中の被災地の方々への監督の願いだったりするんだろうね。