原作の大ファンで
「蜂蜜と遠雷」とともに
映像化に疑問を感じ続けていた作品で
最後まで観るかどうか迷った末に
イオンシネマのハッピーマンデーを
利用して鑑賞
・
6年の歳月を辿る構成ですが、
平野啓一郎さんの原作が壮大過ぎて
設定や解釈が異なるのは仕方のないこと ・
にしても
・
フジテレビのドラマ感に終始
これでもかとやられてしまいました
そして、残念なことに
・
「薪野さんは福山雅治では、ない。
ぢゃ、誰だったら納得するわけ?」
・
という陳腐な疑問に約2時間
囚われることに、、、泣
・
パリ、ニューヨークの
素晴らしい季節と景色がふんだんに
撮られ、費用もたくさんかけられて
いるのはよく分かります
・
が、もっともっと映画然とした
作りにできたのでは?
・
原作を読んで、胸が苦しくなるのは
年齢を、歳月を重ねるからこその
ままならさ、葛藤が多面的に
描かれているからこそ
その構成があまりにも雑で残念でした
・
あと、何故バッハに関するくだりを
バッサリ切っているのか
私は劇場でバッハを聴く気満々だったので、呆然でした
・
原作と映像化を比較するのは
タブーなのは重々承知していているし
どちらかといえば自分は寛容な方だと
いう自覚もあるけど
ただ美しく、切ない大人の恋愛映画なら
実写化の必要はないのかな、と
・
ただ、早苗を演じた
桜井ユキさん
NHKの深夜ドラマから注目している
女優さんなのですが
携帯のくだりの葛藤のシーンと
泣きの演技と自分の人生は彼そのものだと
言い放つカフェでのシーン、すごく良かったです
闇?病み?を抱える役回りが
これから増えそう
・
劇場は歳上のマダム層がほとんどを
占めていました
そう、あえて若い子に紛れることなく
大人だからこそ理解し、堪能できる
ものを味わうのも大切だなぁと
しみじみ感じました