やんげき

アルキメデスの大戦のやんげきのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.6
戦艦大和とは日本にとって何だったのか?を再定義する作品。

「見積りを再計算する」という地味過ぎるテーマに絞って
恋愛なし
勧善懲悪なし
お涙頂戴ドラマなし

にした脚本がすごい!勇気!!

ある意味シン・ゴジラよりもすごい作品だ。
あれはゴジラがいたけど、こっちはそれを計算だけでやったのだから。

最後にどんでん返しする部分が決してどんでん返しではなくて、地続きの結果である部分がこの映画のある種の格式を感じる。

ところどころの展開(特に会議シーン)はガバガバ過ぎだけど、何重にも皮肉が効いたラストは観てよかったと十分に思わせるだけでなく、観後に考える余地が多い。

終戦から早70年、象徴にしがみつく民族になっているのではないか?という山崎監督のメッセージを感じる。
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