赤いリスの作品情報・感想・評価

「赤いリス」に投稿された感想・評価

[人格の縮退かと思いきや普通のロマンス、或いはスペイン版「潮風のいたずら」] 60点

フリオ・メデムの長編二作目。シネフィルイマジカがギラついてたころに放映された時は「心の中の赤いリス」という題名だったそう。特段興味は沸かなかったのだが、ポスターが好みだったので買ってみた。"Red Squirrel"とはヨーロッパなどに生息するキタリスのことであり、同時にふたりの主人公が宿泊するキャンプ場の名前でもある。いまいち映画とリスとの関連性を理解できなかったんだけど、そんなに説明してなかったよね?

元バンドマンのホタが自殺しようと海岸へ赴くと後ろからバイクが猛スピードで突っ込んでくる。奇跡的に無傷で助かった運転手の女性は記憶喪失になっており、ホタは彼女を"リサ"と呼んで恋人であると嘘をつく。まるで「潮風のいたずら」である。彼らは病院を抜け出してキャンプ場で記憶を取り戻そうとするが、"リサ"の隠れた素性が明らかになっていく。

精神世界の人格の縮退を鮮やかに描き出した映画だと勘違いしていたのだが、どうも場を盛り上げるだけの幻想だったようで残念。時系列も想像以上にまっすぐ並んでいる。主人公のホタが所属していたバンドの代表曲"Elisa"のMVがところどころ挿入されていて面白いが、元恋人"Elisa"の存在も必要性を感じられない(自殺する理由ってだけなら言及しなくてもいいんじゃ)。

でも、よく考えてみると勘違いしていた私が悪いんだし、内容的にも普通に楽しめたから満足ではある。エマ・スアレスも可愛かったし。

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