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おかえり、ブルゴーニュへのslowのネタバレレビュー・内容・結末

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

クラピッシュってこんな映画を作る人でしたっけ?大好きな『スパニッシュ・アパートメント』のイメージが強く残っていて、本作が凄く平凡に感じられてしまった。編集の仕方などもテンポは良いのかもしれないけれど、心地良くはなく、ユーモアもちょっと笑えない。

一年間その地にいる理由として、夫婦の不仲(これもそこまでには感じられない)や、遺産相続に関する問題、父との和解(というか誤解)などのエピソードを引っ張ったのだろうけれど、何かどれもふわふわ。家族は普通に仲良いしね(兄弟間でもっと対立があるのかと思ったら秒速で仲良し)。これならジャンは結婚したけれど住む場所もなく、最初から家族もろとも転がり込んでくるという設定の方が面白かったと思う。アリシアのキャラが凄く効いていたし、毒舌な彼女が登場してやっとクラピッシュらしさが出たので。でも、ジャンは自立していないと流れ上色々と困るだろうし、物語自体もこれはこれで駄作という程悪くもないわけで、好みの問題なのでしょう。
大自然とワイン造りのあれこれは、興味深く見ることができました。
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