真世紀

デッド・ウォーターの真世紀のレビュー・感想・評価

デッド・ウォーター(2018年製作の映画)
1.9
同じ会社のOL五人。先輩お局のかつての同僚が寿退社して女将になった海辺の旅館へ。婚活パーティーが有るとの触れ込みだったが、実はそんなイベントはなく、海岸も過去に女子中学生らの海難事故が有り、立入禁止。そして、一行に襲い掛かる幽霊たち。

あまりに詰まらなくて二、三度、中断してたのを残り30分だから観ちゃえ、とようやく完走。

まず、テンポが悪い。なかなか部屋に戻ってこない一人が襲われていたと判明。連れ帰り、部屋で看病中にまた一人がトイレへ立って戻ってこないとなったら、とっととその場へ駆け込むだろうに入り口で声かけてもじもじ。同性同士なんだから飛び込むだろう。

旅館での入浴シーンも五人が横一線で並んで肩口から上だけ見せてじっと動かず会話だけの入浴って、「家族ゲーム」の食事風景かと。かつ、お湯は入浴剤でか白濁しており、意地でもポロリは無し設定で不自然過ぎる。地味な感じに撮られてる出演者、そんなにガードが固いのか?と思いきや、先輩役の方はかつてだけど「完全なる飼育」シリーズで主演はっていたり。

基本的に手口としては風呂場や洗面所で溺死させようとしてくるんだけど、倒れて仰向けの相手の口にペットボトル押し込んで水を強引に飲ませるというのがあって斬新といえば斬新だけど。そんな失笑続きの序盤から中盤。そして、ラストまでの30分は変なテンションの黒幕キャラ暴走で拍車がかかり、観てるこちらは爆笑に至る。

昭和30年女子中学生36人溺死の津海岸集団水難事件がモチーフだけど、そこで中学生らの足を水中で引っ張っていた幽霊が何をしたかったのかの珍解釈まで飛び出してくる始末でした。
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