Totoire

mid90s ミッドナインティーズのTotoireのレビュー・感想・評価

3.4
ノスタルジックな映像美、ストリートミュージックとカルチャー、スティーヴィーの背中にはスト2と、これでもかってくらいがっつり90年代を象徴する時代描写が流れる。そんな中でスティーヴィーは他人行儀な関係を嫌うブラザーソウルを持つイケてそうな兄ちゃん達の影響をモロに受けていくことに。壊れたスケボーに変わる新しいスケボーを作ってもらうシーンは、仲間として認められた証としての雰囲気がかなりエモくてよかった。とにかくクールになりたかったスティーヴィーだったけど仲間内でも徐々に価値観や成長速度の違いが広がり亀裂が生まれてくる。ラストは想像よりバットな終わり方じゃなかったけど、でもハッピーとも寄り付かないような締め方。案外あの中途半端さも嫌いじゃない。

主演のサニー・スリッチ、母役は『ファンタスティック・ビースト』のキャサリン・ウォーターストン、普通に美的過ぎる家族。兄も素行悪いが顔はいい。スケボー集団のレイ役、ナケル・スミスはリアルなプロスケーター。当たり前だがあんなのスラムのストリートにいるかってレベルで上手い。
Totoire

Totoire