ニュース配信会社〈AN通信〉。その実態は産業スパイ組織である。エージェントの鷹野と田岡は、ブルガリアで命を落とした同僚・山下が掴んでいた次世代太陽光エネルギーに隠された情報を手に入れるため、山下を拉致した中国企業CNOX本社がある香港へ飛ぶ。そこで同業のスパイ、デビッド・キムと対立することに…
「太陽は動かない」
以下、あの子のネタバレは絶対見てないからな！
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日本の蓄電池技術を有する企業をハメようとするCNOXの動きを封じ、キムの切り札であるエネルギー学者・小田部を助けようと奔走する鷹野&田岡のバディ・スパイ。毎回日本映画とは思えない迫力ある荒唐無稽アクションをしっかり見せてくれる羽住監督の最新作。エンドクレジットでカチンコ出ないの初めてだったな。流れてたのはWOWOWのドラマ版のダイジェストでしょうか。
世界観はリアルで日本らしいです。スパイ映画だけど、世界征服とかテロとかじゃないのが面白い。そこに、24時間連絡なければ自爆装置発動というギミックと羽住監督らしい外連味がマッチしていて、鷹野の少年時代話が現代の時間軸に絶妙に絡んでプロットは悪くない。ま、「クルマで船追ってたのにいつのまにか海にいて船に乗り込む鷹野」とか「インドにいたのに東京で田岡を誘惑したかと思うといつのまにかブルガリアにいるAYAKO」など雑な編集もありますが、そこはご愛嬌。香港のCNOX本社屋上の格闘で、データを奪取して浮かれたデビッド・キムが吹く口笛のメロディが「MOZU」のテーマ曲だったりと、遊びもありました。シリーズ化、ぜひしてほしいですね。まずまず楽しかった。
