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シャークネード ラスト・チェーンソー 4DXのmueponのレビュー・感想・評価

2.8
知る人ぞ知る『シャークネード』の6作目にて完結編「ラスト・チェーンソー」をNetflixでたまたま見る機会に恵まれ、初めてこのシリーズの存在を知ることが出来ました!

そもそも『シャークネード』とは、シャーク=サメ(鮫)とトルネード(竜巻)を掛け合わせた造語で、作中はこの「天災」がある前提で全ての話が進んで行きます。なので、かなりぶっ飛んだ作品であることは間違いありません。

「海上でサメの大群を巻き込んだトルネードが上陸して空からサメが襲ってきた・・・」と言われても、初見ではなかなか理解し辛いところもあるでしょう。

しかしそれは『シャークネード』だから……という言葉で全て説明することが出来ます。

どことなく漂うB級(Z級?)感満載の映画ながらも、恐ろしくテンポが良くて次々と場面が切り替わる。ある意味視聴者に考える隙を与えない。頭を空っぽにして見ることが出来る娯楽映画。逆にこのノリに付いてこられるかで最後まで見られるかが決まります。

あらゆる過去のヒット作品のパロディーとチープ感のあるCGもこれまた凄い。速度を上げてタイムスリップするという時点でもう「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だし、冒頭の隕石が飛来する恐竜時代は「ジュラシック・ワールド」。何気に「スター・ウォーズ」ネタもあったような。

最後まで見て分かったのは、これは一人で見る映画ではないということ。複数人であれこれ突っ込みを入れながら見るのが正しい見方だし、その方が圧倒的に面白い!

正直ここまで見る前と後で評価が変わる作品だとは思いませんでした。ある側面から見れば「窓から投げ捨てたくなるお馬鹿映画」ですが、ファンになる人が多いのも頷けます。

パニックサメムービーの代表作として、是非とも押さえておきたい1本。
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