来夢

ROMA/ローマの来夢のレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.7
いつもの、アカデミー賞外国語映画賞にはずれなし。の俺理論で観に行きました。Netflix映画が劇場公開映画と対等なレベルにあるのかというのを確認できるチャンスでも(Netflix入ってないので)。
結論からいうと、作品賞とったグリーンブックの三倍くらい良かった。
※個人的な見解です。
前半は日常系とでも言うのかな。ちょっとうまく纏まらない家族と、そこで雇われた家政婦の自然な日常を、クスッと笑えるユーモアも含めて描いている。なんだかいいなぁ~って観ていると気づいたら大変なことに。うーんあれは辛い。辛すぎる。これだけのんびりとした雰囲気のなかで、痛みの部分には物凄い怖さや悲しみが。殴られるようなというよりは、内臓をかき回されるような。
それでも辛いだけでは終わらないのが良い。あれだけ落としておいても、鑑賞後にしっかり感じられる優しい気持ちが何よりの救い。
糞みたいな男たちも出てくるけれど、とても美しい映画でした。
たぶん何年経っても心に残っているだろうな。
これからネット配信だけの映画って増えてくるだろうけれど、これだけのものを劇場で公開しない(これは賞をとったから公開されたんだと思う)のは勿体ないよね。
このためにNetflixの無料期間を使おうかとも思ったけれど、たぶん映画館で公開されるだろうと思って待って良かった。映画館で観られて良かった。
カンヌの対象外っていうのも勿体ない。

それにしてもあの棒術と剣術が混ざったような武術は何だろう。
来夢

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