空海花

ラストレターの空海花のレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
3.6
実はちょっと苦手かもしれない。という不安を持ちつつ鑑賞。
更に福山雅治があんまり好きでないという。笑


岩井俊二監督はどーんと世界に出るかと思っていたが、自身の世界で貫き高めているという印象。既視感、ノスタルジー、心象風景…日本映画独特のものを持ちつつも、他の日本人にはやっぱり撮れないものを作る。監督自身で作り込む世界。これを大事にしている人は信じようと思える。

この映画の中心にあるものは手紙。
でもこれが一対一ではないのね。
過去と現在も入れると何通りにも交錯する。
切なく淡い感傷的な大人のラブストーリーと思っていたけれど…
最後に光は差す。
この差し方は彼の映像らしい差し方だと思った。
好きなら手を放してはいけないし
むしろ引っ張らなければならないこともある。
どれだけ後悔しても
それでも前は向ける。

福山雅治は神木隆之介を大人にした感じになってた!(笑)いや、逆なのか?
皆さん互いに寄せてる感はあった。
でも高校時代の配役は何かずるいぞって思った(笑)個人的には神木くんとか好きですけどね。

この前に観たのがビノシュの嘘の映画。
ちょっとした嘘が登場するけれど
嘘の質が違いすぎて、
不思議な流れになりました。
だから映画は止められません。
でもやっぱり多少そわそわしちゃいました。

手紙というのは言葉が響く
恋のようなもの。
でも愛しているなら会いに行け。
届いているかしっかりこの手で確かめないと。

でも簡単にそれができないということも
人生、特に初恋ならあり得る。


庵野秀明ってこんな顔するんだ。
で、出てる時の音楽がね、ちょっと笑う。


2020劇場鑑賞13本目
TOHOシネマズフリーパス8本目
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