ミセスコロンボ

ラストレターのミセスコロンボのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
4.1
亡くなった姉の代わりに同窓会に出席し、姉と間違われスピーチまでしてしまう裕里役の松たか子さん!
大豆田とわ子やん、不思議やけど可愛い、危なかっしいけど、見てたい!ってなる。
それで、裕里のスマホがお風呂にドボン!からの手紙なんですね。夫役の庵野さんの焼きもちが事の発端!?!
同窓会でいけない恋が始まるのかと思いきや……不思議な手紙のやりとりが始まる。

[花とアリス]からの岩井作品のファンとしては、やはりその映像の美しさにうっとり。水の音、虫の音とともに夏休みに
田舎に帰った気持ちになれます。
叶わなかった初恋、いや純愛の思い出が語られる。
私は裕里に重ねながら観てました。こちらは懐かしい初恋。カルピスの味!!

でも、他の誰とも違う人生を歩んでしまった姉美咲とその娘鮎美。
対照的なほんわかした裕里の娘そよかが鮎美に自然に寄り添ってるのが良い。

「お互いが等しく尊く輝いていた場所」である高校が何度も出てきます。
母校が建て替えられた私としては若干寂しいですが、同級生と私達のあの頃を話たくなりました。
そして最後、美咲から鮎美への「ラストレターは…
母娘の声が重なりじ~んときます。