若き新聞記者のキャムは、本物の人魚姫がいるという噂を耳にし、姪のエルと共に、アメリカ南部のミシシッピにあるサーカス団を訪れる。
そこで出会ったのは、見世物として捕えられている本物の人魚姫エリザベスだった。
彼女がサーカス団の団長にだまされて心を奪われ、囚われの身になっていることを知る。
魂を奪われた人魚姫が自由を取り戻すために、仲間の助けをもらいながら戦う物語。
ディズニーの『リトルマーメイド』とは違った視点で人魚姫について描かれている作品です。
アンデルセンの原作から、代償は「声」から「心」にチェンジしています。
泡になってしまうという結末はなし。
ディズニーのアニメとは無関係ですので注意してください。
ディズニーとストーリーが違うからといった批判は、お門違いです。
物語自体は非常に当たり障りのないものでした。
個人的には、世界観も時代背景も好きです。
音楽も幻想的で好み。
人魚姫が歌うシーンも良かった。
歌もいいし歌声もステキ。
ポピードレイトン演じる人魚のエリザベスも綺麗で幻想的。
優しさと少し憂いを帯びた、とても美しい女性って感じでした。
でも、タイトルの小さな人魚って、なんかおかしくね?
しかし、後半からなんか急にストーリーが何の脈絡もなくなってくる。
前触れなく急に惹かれ合う主人公と人魚姫。
いつ恋に落ちたよ!?
しかも象のくだりとか必要だったか?
あと、魔法とかガンガン使い始める。
でもなんで、もっと早く時間停止の魔法をエスケープのために使わなかったの?
時間を止めて鍵なしで車を動かせることもできるのに。
今どきのVFXを効かせた魔法戦に比べると、魔法の描写は前時代的というか若干チープ。
また、中途半端な俳優が何人かいたが、演技は全体的にあまり良くなかった。
ディズニーが費やした1億ドルと比較して、500万ドルの予算しかないんじゃこんなもんか…。
正直、それほどエンディングも好きではありません。
主人公のその後はどうなったの??
一番知りたいのはそこ。
全体的な話は不安定でしたが、でもまぁ許容範囲内。
正直子供向けの映画で原作とも大体合っていませんが、そんなに悪くなかったです。