ノッチ

リトル・マーメイド 人魚姫と魔法の秘密のノッチのレビュー・感想・評価

2.5
若き新聞記者のキャムは、本物の人魚姫がいるという噂を耳にし、姪のエルと共に、アメリカ南部のミシシッピにあるサーカス団を訪れる。

そこで出会ったのは、見世物として捕えられている本物の人魚姫エリザベスだった。

彼女がサーカス団の団長にだまされて心を奪われ、囚われの身になっていることを知る。

魂を奪われた人魚姫が自由を取り戻すために、仲間の助けをもらいながら戦う物語。

ディズニーの『リトルマーメイド』とは違った視点で人魚姫について描かれている作品です。

アンデルセンの原作から、代償は「声」から「心」にチェンジしています。

泡になってしまうという結末はなし。

ディズニーのアニメとは無関係ですので注意してください。

ディズニーとストーリーが違うからといった批判は、お門違いです。

物語自体は非常に当たり障りのないものでした。

個人的には、世界観も時代背景も好きです。

音楽も幻想的で好み。

人魚姫が歌うシーンも良かった。

歌もいいし歌声もステキ。

ポピードレイトン演じる人魚のエリザベスも綺麗で幻想的。

優しさと少し憂いを帯びた、とても美しい女性って感じでした。

でも、タイトルの小さな人魚って、なんかおかしくね?

しかし、後半からなんか急にストーリーが何の脈絡もなくなってくる。

前触れなく急に惹かれ合う主人公と人魚姫。

いつ恋に落ちたよ!?

しかも象のくだりとか必要だったか?

あと、魔法とかガンガン使い始める。

でもなんで、もっと早く時間停止の魔法をエスケープのために使わなかったの?

時間を止めて鍵なしで車を動かせることもできるのに。

今どきのVFXを効かせた魔法戦に比べると、魔法の描写は前時代的というか若干チープ。

また、中途半端な俳優が何人かいたが、演技は全体的にあまり良くなかった。

ディズニーが費やした1億ドルと比較して、500万ドルの予算しかないんじゃこんなもんか…。

正直、それほどエンディングも好きではありません。

主人公のその後はどうなったの??

一番知りたいのはそこ。

全体的な話は不安定でしたが、でもまぁ許容範囲内。

正直子供向けの映画で原作とも大体合っていませんが、そんなに悪くなかったです。
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