マーチ四姉妹が大好きだ！観ている自分も姉妹の一員になったような自然な空気感や親密感が絶妙で、これは最後には姉妹が欲しくなってる。お互いの肩や膝に寄り添ったり、腕を組んだり。四姉妹だけは何があってもやっぱり特別で、その愛に理由とかはないんだよね。それがみんなそれぞれの形で表れていて本当良かった。どんなに自分を貫くジョーでも、妹の病気が悪化したらすぐに駆けつけ、結婚直前の姉に逃げようと言う。この姉妹愛！どこにいようと絶対に変わらない愛があるんだよな。
ジョーの葛藤がとってもリアルだった。女の幸せが結婚だなんて間違ってると信じて疑わなかったけど、自分の道を進む選択をしたことに少し後悔も残っていて。自立して生きることに絶対的な自信を持っていたジョーでもやっぱり孤独には勝てなくて。ずっと当たり前だった四姉妹の存在がいかに自分の支えだったかということに気付くんだよね。
あんなにわがままで嫉妬深かったエイミーの成長振りも眩しかったな。中途半端が許せなくて、みんなの知らないところで実はとっても家族想いなところ。結婚を選んだのも彼女なりの覚悟だったんだよね。最初はコンプレックスの鼻をずっとつまんでたのに。
髪の毛を売るも気にしていないフリをして強がるけど、お母さんが行った途端やっぱり耐えられなくて号泣するところとかすごくわかる気がした。こういう何故か女の子にはすごくわかる描写を取り入れるところ、グレタ・ガーウィグ本当ありがとうって感じ。
