自身の映画館解禁dayにこれだけは観なければと思っていた作品。
これは観れた、よかった😌
グレタ・ガーウィグ監督が織り成した『若草物語』いや『Little Woman』
皆様高評価で間違いないと思っていたが
これは完成度に脱帽。
『若草物語』といえば、南北戦争が背景にあり決して晴々しいとはいえなかった時代に
慈愛精神に溢れた母と
のびのびと育つ、それぞれ個性のある4人姉妹
どこか牧歌的な広大なアメリカの大地に
自分らしく生きようとする少女たちのみずみずしさ。
私は姉弟なので、子供の頃は姉妹っていいなぁと思ったものだ。
牧歌的な雰囲気はそのままに
物語は現代風にスピーディ。
画や衣装は細部まで美しく
役者の立ち居振る舞いも役柄を理解しきっていて素晴らしい。
そしてこの言わば“現代版”ストーリーを完成させるためには大変な気遣いが必要であっただろう。
物語的にはちょっと疎ましいマーチ伯母さんや四女のエイミーも
メリル・ストリープとフローレンス・ピューが演じるとそんなに嫌じゃないのが不思議。
少し控えめだったかな。
母親のローラ・ダーンのしなやかな強さも良かった。
三女ベスが愛おしい😢
女優の美しさを最大限に映し出し、男性陣はどうかといえば
ティモシー・シャラメがやってくれた。
あのシーンの熱量と画力、表情の美しさは胸に灼きついた。
思い出すだけで震える。
回想的な展開もわかりやすく、
世代問わず観られるようになっているのも丁寧で良いし、クライマックスで変化するのがすごい。
自分らしい選択は、自分を幸せにする。
その道程が人生。
自分らしく生きようとする姿はいつも素晴らしい。
2020劇場鑑賞No.72/90
これは映画の丁寧さや演出、力強さに感嘆しました。
ちなみに私はこれは女性向けというより
ジョーという女性の勇気を描いた物語だと思いました。
過去作の記憶は断片のまま、あまり比較しなくて済んで良かったです。そのうち見直してみようかな。
この日もう1本観ましたが、新作レビューはこれで終わりです(とほほ)
次回持ち越しです。あれもこれもまだやってくれてるといいな。