えーそんなややこしくないよねー。って油断してたら最後のツイストであやうく迷子に笑
原題も英語題も判断軸を加えていないのに邦題だけご丁寧に「悪の」って言っちゃうのがダサさ満点だと思いますが、だったら作中で偶像の象徴として扱われるのが李舜臣、つまり制作当時の反日感情が下敷きにされていることもハッキリ指摘するのが親切というものでは。
(以下、若干ネタバレ風味)
分かりやすい言い方に換えるなら、日本製品不買とか言ってるけど本気じゃないじゃん。ぐらいの「ことばと本心の乖離の指摘」がテーマ、という理解で、それでいうと最後のハン・ソッキュの演説、あれ何語ですか。
韓国語でも中国語でもない……よね。つまりひとはことばなんか聞いてないし、偶像に拠ってしまえば判断を放棄するものですよ、って見たんです。合ってるのかどうかは知らん。
そう考えると『地獄が呼んでいる』(2021)も同じことを言おうとしていて、あっちのほうが分かりやすくないか、という感想もなくはない。