監督さんは大阪出身で
もともと子役として舞台経験もあり
高校の時にアメリカに渡り、
その後、俳優やモデルもやりながら映画製作も
本格的に学んでいたバリッバリの演劇人。
だからでしょうか。
日本映画っぽくない。でも海外の作品とも違う。
本当に無駄のないカットの連続で、
冒頭からラストまでさまざまな技法(実写にアニメーションを融合させたり)で、しかし特に違和感も感じさせることもなく、一気に見せる手腕は
お見事でした。
職業柄、実際にさまざまな障害を抱えた方を
見てきたものからすれば、
本当にリアリティ溢れる場面も多く
(海外の作品にやたらとありがちな「実話」を強調したがる嘘臭い演出などとはまったく違う!) それ故に、物語に深みと説得力が与えられ、観た人の多くに感動と
爽やかな晴れ晴れとした気持ちを
抱かせるのでしょう。
体当たりで主役を演じた佳山明ちゃんを始め
失礼ながらあまり存じあげてなかった
俳優さん達も、みんな素晴らしかったです。
この作品がもっとたくさんの人の目に
触れることを切に願います。
多くの偏見や差別がなくなりますように。