いつもレビューは、観劇後すぐに書くのが
常なのですが…。今回は悩みました。
ほんとうに傑作なのか。
いや、間違いなく「映画」としての出来は
素晴らしい。
脚本、演出、俳優陣の熱演
どれをとってもケチのつけようがない。
「格差社会」「貧困問題」など
同じくカンヌでパルムドールを獲った
「万引き家族」と酷似したテーマを扱いながら
も、まるで違う観劇後の感覚。
なんだろう…。
スッキリしたような、しないような。
面白いか、面白くないかと
問われれば
「面白かった」と自信を持って答える。
…しかし。
「衝撃的」などと陳腐な言葉で語れないほど
自分にとっては「問題作」なのは確かでした。
是枝作品がやはりどこまでも「日本映画」
なのに対し
やはり、ポン・ジュノ監督作品は
紛うことなき「韓国映画」でした。
これは世界のエンタメ界に対する
「韓国映画」からの強烈な一撃であろうことは
すでに様々な賞を獲得してることで実証済みですが、是非自分の目と耳で判断していただきたいと
思います。