ストーリーはいたってシンプル。
しかしながら
ワンカットの長回しによる
今までになかった「戦争」の描き方。
とても興味深く予告編の段階から
期待は否応にも高まりました。
ゴールデングローブ、アカデミーなど各賞を
受賞するにいたり、驚きと共に果たして先日鑑賞した「パラサイト」と比べてどうだろうか。
いやジャンルも違うし、優劣などまったく意味もないことなのだけれど。
それでもとても気になり劇場に向かいました。
登場人物は極めて少なく、背景もあまり描かれません。
ある重要な任務を、託された若き二人の兵士を
カメラは淡々と正面から時には側面、後方から追い続けます。
「圧倒的な没入感」「究極の臨場感」
このユニークな演出方法は
様々な言葉で語られていますが、初期の3Dのビデオゲームでも感じられたような異様な緊張感
をも伴い、観客は物語の世界に引き込まれていきます。
ラストシーン。
主人公が胸ポケットから取り出したもの。
それを見た瞬間「鳴呼、そうだったのか」と
監督の演出の意図が理解され
一気に感動の波が押し寄せました。
素晴らしい映画体験。
是非映画館で味わってください。
＊ネタバレはコメント欄に☺️
