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ジェノサイド・ホテルのryodanのレビュー・感想・評価

ジェノサイド・ホテル(2017年製作の映画)
3.6
テロの恐ろしさもさることながら、異文化の人種が一度に一ヶ所に集まるとカオスになるという恐ろしさも垣間見た感じ。さらに主義主張も全然バラバラ。皆さん言いたい事を言って全くまとまらない。喜劇も悲劇も紙一重。見知らぬ人に理由もなく殺されるのはゴメンこうむりたいが、この部屋には絶対いたくないね。いろんな所の感想にも書いているけど、自分は生き延びようとは思わない。なりふり構わず傲慢チキな態度で我先にと生き残って、不条理な状況を脱したとしても、今度は平和な道理の中で、その傲慢チキな態度で生き延びたことを恥じることになるのに。「ブラインドネス」という作品の中で描かれていた事なんだけどね。だったら殺される前提で人間らしくしていましょうよ、というのが持論です。ヒーローにもなりたくない。自分はちっぽけな人間で生き延びる価値はない、地球からしたら蟻のような存在。そうやって腹括ってもし生き延びられたら、道理の世界でもしっかりと生きていけるような気がします。
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