FutosiSaito

グリーンブックのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.8
 映画には、問題提起で終わらせる型と、ハッピーエンド型とある。
 だが、これは後者だとわかっていても次々に驚きの展開があり、最後まで惹きつける作品だった。
 さらに『ミスター・ダマー』で『メリーに首ったけ』のピーター・ファレリー監督の作品なので、どぎついギャグも盛り込んでいるものの、シビアな黒人差別の現実も描いている。
 そしてヴィゴ=モーテンセン、1991年の『インディアン・ランナー』で『ヒストリー・オブ・バイオレンス』で『イースタン・プロミス』な、尖ったナイフのような役者だ。
 それがこれ。体重を20キロ増量し、ホラを吹きまくるイタリア系の用心棒を楽しそうに演じている。
 だから面白い。だから明るい。
 それが感動を生むエンタテインメントになっている。
 アカデミー作品賞にしては軽くないかとも思われるが、それでいいのだ。
 びっくりしたが、これがまたハマっている。
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