サラフィアー

グリーンブックのサラフィアーのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
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賛否両論ありましたが…コミュ学を勉強してなかったらこの映画の何が問題視されてるのか気付けなかっただろうな。
問題視された点含め、アイデンティティ、人種、階級…について考えるには良くも悪くももってこいの映画だと感じた。
異文化コミュの授業でぜひ使って欲しい。笑

考えすぎずに観ればとても良い話。
粗野なトニーと洗練されたドクの序盤の噛み合わなさには思わず笑ってしまう。でも正反対だからこそ、お互いを補完し合えるし、自分の新しい可能性を見出すきっかけになるのね。素敵な関係だった。

どれだけ酷い待遇を受けても凛としたドクの姿はかっこいいし、最初は差別心があったものの、人一倍熱いハートを持ってるから、孤独なドクの様子にいち早く気づいてなんとか力になろうとするトニーもナイスガイ過ぎた。

そうやって2人が互いに補完し合って絆を深めていくシーンはとても良いのだけど、やはり、トニー中心かな、、?となってしまう。(調べたらトニーの実の息子さんが制作に関わってるんですね)白人=救世主の構図が売れるし、オスカーを取る…この流れからは抜けられないのかなぁ…くそったれな警官がいる傍、良い警官もしっかり忍ばせるあたりが、白人オーディエンスを意識しているなぁとも思った。(クラッシュを思い出した)

コメント欄にネタバレレビューあり。