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いろとりどりの親子のmiyuのネタバレレビュー・内容・結末

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

うちのムスメが、小学校の1年生の時に、普通学級と特別支援学級を行き来しているダウンちゃん(ダウン症)のケンちゃん…って 子がいたんです…

その子は、ムスメの事が、凄く好きだったみたいで…
担任の先生が、「ケンちゃんは、○○ちゃん(ムスメ)が優しいから、大好きみたい…」
って言ってたんですが、ある日、ムスメが
「ケンちゃん、可哀想…💧」
…って 凄く泣くから
「なんで?」
って 聞いたら、
「カラダに大きな傷がある…」って…
ケンちゃんが ムスメにカラダの傷を見せたらしいんです。。。
多分、心臓かなんかの手術をしたんだなぁ〜って その時、そう思ったりしてました。。。
当時、ダウンちゃんは、内臓も弱い…って言われていたので…
ケンちゃんが 普通学級に来ていたのは
本当に短い時間でした。。。

で、時を同じくして…ある時…
友達とダウン症の話をしていたら…

外国人の夫妻がダウン症の子を夫婦で、頑張って教育して、育てていたら、顔つきも変わって普通の子みたいになった例があるって、友達が言ってたんです。。。

それって、ひょっとして 本作の夫妻のこと???
…って 思ったりして…
わからないですが…
アナ雪好きな あの子の事やったんやろうか???

本作は、

LGBT
低身長症
自閉症
ダウン症
の子どもとその親の話。。。

とりわけ、1番の衝撃は 殺人を犯した子どもを持つ親も並立して描いてあった事…

正直、その親が 本当に特別問題がある親には見えなかった…

家庭環境に問題があって、その子が事件に走ってしまった…って 感じがしないだけに
親や兄弟達の苦悩は 見ていてたまらない気持ちになった…

なんで???
どうして???

親の苦悩は生きている限り続くと思うと
辛くて 切ない…
また、我が子が他人様の命を殺めた事への贖罪の気持ちも一生続く…
苦しむ親を見て、兄弟達も、将来は子どもは持ちたくない…と…
辛い…

それに比べて
低身長症同士のカップルの話は
周りにいる人達も優しいし、本人達は何よりも前向きで…
何て美しいカップルなんだ!!!
って思えた。。。
2人は 子どもを欲しがった…
自分達の子どもが 低身長症でも良いと!
いや、低身長症の方が良いかな〜って 。。。
自信を持って言っていた。。。

自閉症の子を持つ親も
忍耐強く彼の為に良かれと思う事は
時間を厭わずやっていた…

どの親を見ていても 自分の子どもに対する愛情は深くて、忍耐強い。。。

本作、ゲイで ずっと自分のアイデンティティを認める事が出来ず 悩み続けたアンドリュー ソロモンさんのインタビューをまとめた本が原作である。。。

彼の母親は、彼のセクシャリティな問題を認める事も無く、この世から去り、彼の苦悩は続いたが…
折からの 同性婚を認められる世の中に
移行してきて…
彼らの生きやすい時代になりつつある…

本作
どの話も 胸にジーンときて
ハンカチ無しでは見れないワタシでした。。。

****
ほかの人のレヴューを読んで
自分自身の頭の中に漠然とあった事が
何か チョット わかってきた。。。

たしかに この映画を見ていて思ったのは
この映画の中に出てきている子達は
親の生活レベルや知的レベルが明らかに高い…

いろんなハンディ(個性と呼ぶべきか…)はあるが、この親子達の話は、良い関係を紡ぎ出している例なのかもしれない…

だとしても、やはり、ワタシは
彼ら彼女らから 感動を感じてしまう。。。
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