【盛大な安さ】
【残念】
悪い意味でアニメの世界をそのまま持ってきてしまったかのような演出。記号化した登場人物と中身の少ないセリフ内容。各々の背景は薄っぺらく、目的もあやふや。よって演技が安っぽくなるのも必然的。そこにかかる菅野祐悟の「さぁここが感動シーンですよ」的な音楽。(メインテーマは好きなんだけどな…)。
【アクション】
さらに痛いのは大きなファイトシーンがクライマックスにしかない事。少林少女と謳っているだけにこれには「話が違うじゃないか!」状態。そのクライマックスも"気"で全て解決という(邦画らしい?)オチのつけ方で、なんか逆に想定内の残念さ。
この世界観だったら、エンドロールのラクロスの試合のようにぶっ飛んだアクション演出に振り切った方が良かったんじゃないかなぁ。もっと言うと、結局、ラクロスは本筋とそんなに関係ないっていう…。
【総括】
フジテレビが社運をかけた大規模作品だったはずが、演出、演技、脚本、VFX、全てが規格外の安さ。かろうじて良かったのは岡村隆史がかっこよかった事。あとはmihimaruGTの主題歌も良かった。「踊る大捜査線」の後遺症があらわれてる作品。