サマータイムブルース

ジョーカーのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.8
京王線の犯人が映画「ジョーカー」を真似て事件を起こしたというニュースを聞いて、興味が湧いて鑑賞しました

序盤は後にジョーカーとなるアーサーの不遇な暮らしぶりが描かれます
本来のアーサーはお母さん思いの、心優しい人間です
でも、彼には心の病があって、自分を裏切ったり、嘘をついたり、馬鹿にした連中を次々と殺していくのです
その後彼は高揚して踊ります
それは見ていて痛々しく、同情の余地はあるけど、やっぱ人を殺しちゃダメだよね

アーサーはずっとカウンセリングを受けていました
でもそれは福祉の予算カットで中止になり、そのため彼は自分に歯止めが効かなくなってしまったのです
ここは重要なポイントだったと思います

こういう孤独な人を社会で支えていくというのはとても重要です
そうしないと、この手の犯罪は無くならいと思うからです
政治の力で予算をかけて充分に対策する必要があると思いました
結構日本でも京王線の犯人のように、ジョーカーに自分を重ねて見てしまうような孤独な人多いんじゃないかな

あと、これ、ラストシーンがよくわからないんだけど、もともとアーサーはアーカム州立病院にずっと入院していて全てが妄想だった、とかいうオチじゃないよね
それはあんまりでしょ
私的には最終的にアーサーは捕まって病院送りになって脱走した、と捉えているんだけどどうでしょう
ただそうなると彼はカウンセラーを殺したということになる、今まで彼は自分に酷いことをした人以外を殺したことがないんだよなぁ
うーん、よく分からん・・・

あと、トーマスウェインの子供のブルースって後のバットマンですか?
まさかね・・・

最後になりますが、ホアキンフェニックスさんの演技は素晴らしかったです、鳥肌モノでした