MISSATTO

ジョーカーのMISSATTOのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.1
本編の間ずっと圧倒され緊張していた。
目の前で展開される全てに「やめて…もうやめてくれ…誰か…止めてくれ」と願ってた。
ピエロのメイクが崩れているのにその体が踊りだすたびに、胃がせり上がった。
ゴッサムシティという架空の街で起きる、あまりにリアルな話。
私たちがずっとウェイン家側の視点でしか話を見てなかったことへの戒めがそこには溢れていた。

ホアキン・フェニックスは、どんな役でもリアルに演じてしまう恐ろしい役者だ。
アメコミ的世界観はそこにはない。それを期待しているなら見に行かない方が良い。その代わりバットマンのいかなる作品を見てなくても見れる映画であることは間違いない。
映画館で、映画を見るしかない環境で見るべき映画だ。


エンドクレジットが流れてきた時、絶望感と解放された時のような安堵感と蘇る恐怖と悲しみと妙な高揚感と…もう本当よく分からない感情がごちゃまぜに襲ってきて、自分でも何がどうって説明もつかないんだけど、我慢して喉奥が痛くなるくらいに嗚咽が出た。
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