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ジョーカーのWMのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0
今とにかく話題になっている作品、『ジョーカー』公開おめでとうございます!🃏🦇
本作は有名なアメコミ作品『バットマン』に登場する敵《ジョーカー》に焦点をあてた作品です。
はっきりいってバットマンのことなんか知らなくても何も問題ありません。この作品にはヒーローもいなければ、アクション映画でも無いからです。
それだけ、この作品単体で"完成"されている映画だからです!!
最初から目が離せませんでした。眼を覆いたくなるようなことも、眼を逸らしたくなることもあるんですが、それ以上に引き込まれる作品です。
その魅力はやはり、主演の《ホアキン・フェニックス》によるものでしょう❗️
素晴らしいっ!(*≧∀≦*)











貧富の差が拡がりつつある時代。"ゴッサムシティ"に暮らす全ての人に不安と不満が溜まりつつあった。
《アーサー》は病気の母と二人暮らしであり、自分もカウンセリングに通う精神的な病を持っていた。生活のため"ピエロ"の格好をして派遣先へと赴いているが、"コメディアン"になるという夢を持ち続けていた。母からは"ハッピー"と呼ばれ、笑顔で人を幸せにしようと願う《アーサー》。しかし、彼に現実は優しくなかった。人から嘲笑され、仕事を失くし、現実と虚構の境界線が曖昧となりながらも必死にもがき続ける。そして自身の出生の秘密が明らかとなり、"憧れの存在"から全てを否定された時、"彼"の人生は"悲劇"ではなく"喜劇"となった。それこそが、《ジョーカー》が生まれた瞬間だったのだ………。










もう素晴らしいの一言です❕
特にホアキン・フェニックスが最高です❗️
あの笑い声、削り削ぎ落とした肉体、何より眼です。
間やテンポとか空間で雰囲気を出すものもありますが、本作はホアキンの表情に何よりも引き込まれるものがあります。
劇伴も低音で不安を煽りますが、暗いながらも覚醒を感じるところが好きです。
特に印象的だったのは、否定されて"絶望"を感じるシーンや、車から窓の外を眺めるシーンです。バスから眺める風景とパトカーから眺める風景で違う表情。
そして圧倒的なカリスマ。

今回字幕しかありませんでしたけど、吹替だとどうなるんでしょうね?
特に吹替であの笑い声を表現出来る人がいるのでしょうか……?
あ、笑う所だけ本人で、他のセリフ部分を吹替にするのかな?☺️


もちろん、『バットマン』ファンに向けた展開も入っています。《バットマン》は出てきませんが、バットマン誕生に起因する事件も起こります。
ただ、DCEUには繋がりません。でもそれで良いと思います。アベンジャーズのようにならずとも、深く重いストーリーの魅力を魅せれるのが強みになるのではないでしょうか(*´ω`*)


そして衝撃のラスト。
皆さんはどう感じましたか?
私にはあのラストのセリフこそ、『ジョーカー』そのものだと感じました。
ひょっとしたら今観ていたストーリー自体をひっくり返してしまうような……、危うさを持っています。
《アーサー》と同じように、どこまでが現実でどこまでが妄想なのか、観終わったあとも答えの出ない余韻が残り続けています。




素晴らしい映画でした❕
続編を観てみたい気もしますが、これで充分な気もします。
この世界観の中で、現実的なバットマンをどう魅せられるのか。興味はありますけど……、想像がつかないですね。笑
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