Risa

カプリコン・1のRisaのレビュー・感想・評価

カプリコン・1(1977年製作の映画)
3.5
アポロ11号がスタジオ撮影だったんでは という噂は 今まで沢山テレビであったけれど、カプリコン1からの発想だったのでしょうか
こちらでは、ピクリともしない星条旗、よく特集組まれていたのは はためく星条旗だったかな。

火星に行ったふりをして、スタジオ撮影で世間を騙す事になった話です。

黒いヘリコプター2機
向かい合わせになったり 会話をするような動き、羽根がぶつかりそうな距離 シンクロな動きをする2機のヘリコプターは 機体自体に意識があるかのような正確さで、恐怖を煽ります。

終始 テンション低めの宇宙飛行士。
あくまでもサスペンスの静かなノリのまま、アクションまで入ってきます。
あの空中飛行には驚きです。

実は、普通にSF映画かと思って見ました。SFコーナーにありましたし。

アメリカという大国。全世界に影響を与え、舐められてはいけないからこそ、失敗が許されないが故に 常に 先駆けの国でないといけない訳で、、弱みを見せてはいけないのです。

さて、失敗を隠す為には本人達に 演技をさせないといけまけん。そうなると とりあえず殺す訳にはいきません。しかし、火星に着地したことの証拠が撮れれば、用済み。
きっと、宇宙飛行士は 同じ死ぬなら 宇宙で死にたいはず。

情報のすり替え、歴史の塗り替え、隠蔽、規模を小さくすれば どこでも起きているでしょう。
世の中の人は 真実を知らなくて幸せな事もあります。
当人達はたまったもんじゃないのは当然ですし、何より、それを操作していく人達は健全な精神とは言えません。
そんな人に大国任せてはいけませんね。

一番好きなシーンは 命がけで崖を登りきったところでの絶望と、そこから引きで映す 美しい崖の景色。
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