原作未読。中野量太監督作。
父の認知症をメインに繰り広がれる7年間の家族の物語。
元中学校校長だった厳格な父(山崎努)。母(松原智恵子)から父の誕生日には絶対帰ってきてと言われ久しぶりに家族が揃う。そして父が認知症になっていて驚く娘たち。
娘たちは悩みを抱えていた。
長女:麻里(竹内結子)は慣れない海外生活に加え夫と息子との関係に悩んでいる。
次女:芙美(蒼井優)はカフェ開店の夢も恋愛関係もうまくいってない。
何気ない生活の中で、悩み、もがき、落ち込みながら、それでも前に進んでいく娘たち。うまくいきそうで行かない人生がなんだかリアルで心に染みました。
それと共に父の認知症や母の心配をする娘たち。
クスッとなるシーンもありますが、後半からは色々とグッとくるシーンが多く、涙が溢れ段々とハンカチが手放せなくなりました。
まさかこんなに泣けるとは想像もしていなくて、心の琴線にふれまくりでした。
父と母と娘たち、父(祖父)と麻里の息子(孫)、父と母、麻里と夫(北村有起哉)、それぞれのエピソードが良く、印象に残るものばかりでした。
特に父と母の電車内のシーンにキュン、孫が祖父とPC越しに会うシーンにグッときました。
今年私が観た邦画の中で1番良かったです。今年の邦画のベスト級になると思います。
長いお別れの意味はラストに分かります。
ラストも良かったな~。
本の栞に落ち葉ってお洒落🍀
劇場鑑賞 #51
2019 #74