狭須があこ

悪魔はいつもそこにの狭須があこのレビュー・感想・評価

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)
3.7
いやねぇ、アタシね、実はちょっと、邪教の神なのでね。他宗教の方は以下、読まずに引き返して欲しいんすけど

キリスト教と銃の2つを人間に与えるの、おもろいな…。まぁアタシがなんの神かって言うとですね、コーエン兄弟って最高だよな教の神

宗教にくっついてる悪いとこ詰め合わせパックです。
モノローグとキャラがガチガチにストーリーを固めているので、見てる途中は興味深いけど、見終わったときの感慨はあんまりない。
ヤバイ人間を戦わせたら、こうなった。
めちゃめちゃ伝わらねぇ例えを使えば、この映画のストーリーは
10×10の100じゃなく、20+20+20+20+20の100

「死ぬために生まれる者」がいるなんて悪魔みたいなことを言うつもりはないですが、まっすぐに道を進む者には、逃れられない運命が決まっちゃってる者が居るんだな、と思いました。

デカイ選択を先にしているせいで、細かい選択肢の少ない人間、端から見てると面白い
ゴメンなアタシ、コーエン兄弟って最高だよな教の神なんだよな

アーヴィンが父親の血をめちゃくちゃ受け継いでることには滾りました。
キリスト教と銃に誰より振り回されながらも、戦う才能のある執念の親子。いいですね。
でもアーヴィンには唯一、普通に可哀想だなって思ってしまった、邪教の神です
選択肢、元から存在しなかったもんな。
きみだけ。

映画になりかけの小説。胸クソ文学だね
狭須があこ

狭須があこ