このレビューはネタバレを含みます
劇中の料理はストレートに超美味そうだったけども、映画自体のテイストは割と珍味。
演技自体は割と自然で必要以上に泣かせようとする演出も少なくて観やすかったし、主人公が悩む描写も長すぎずサクサク89分にまとまっていたので悪くないはずだが、ところどころ、ん？ってなる場面があった。
斎藤工のキャラが若干のサイコパス感あって、好青年のはずなのにところどころ怖かった。いくら因縁があるからって他国で夜中に人ん家に怒鳴り込むのはマズイよ。
あとシンガポールってあんなスパスパ外でタバコ吸って大丈夫だったっけ？衛生観念かなり厳しかった気が。
あとこれ言ったら企画自体成り立たないけど、美味い飯食べたら雪融けで和解って美味しんぼ的展開はちょい安易では。日本占領時代の話まで出した割には解決の仕方が軽い。
そういう展開にするならせめてもっと斎藤工が超試行錯誤してラーメン・テーを作り出すまでの生みの苦しみをじっくり描くべきだけど、そこはあっさり。
料理を前面に押し出したドラマを作りたかったんだろうけど、結局料理しか印象に残らない。
あと松田聖子のキャラは一体何のためにあんなたくさん出てきたんだ。
ラストも映ってたけど、なんか不自然なくらいの白い服と満面の笑みで逆に不気味。
主人公がその前に死んだ両親の幻見てるから、なんか松田聖子が死神で斎藤工のお迎えに来たみたいに見えたわ笑。
とりあえず見ても損はないけど空腹時は避けてください。ラーメン・テー食べたいなあ
