hynon

アマンダと僕のhynonのネタバレレビュー・内容・結末

アマンダと僕(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

原題が「Amanda」。なぜ邦題を「アマンダと僕」にしたんだろう。

誘われて当日急遽観ることになり、ストーリーを知らずに観たのだが、タイトルが「アマンダと僕」なので、冒頭の明るい日常を描いたシーンで、このお姉さんいなくなるんだ、という嫌な予感がした。
自転車に乗ってるシーンとか、事故にあうんじゃないかとヒヤヒヤした。

突然の出来事。
わずか7歳で母親を失ったアマンダと、24歳で姉を失った僕。

いかにもフランス映画らしい淡々とした展開と、抑えた描写がとても好きだ。

愛する人がいなくなっても、それでも世界は続いていく。
残された者は前に進まなければならない。生き続けなければならない。
でも、どうやって??
アマンダと僕の戸惑いとやり場のない想いが、ストレートに伝わってくる。

「さよならいつかわかること」を思い出した。

アマンダが、見ず知らずのテニスプレーヤーから生きる勇気と希望をもらうところがよい。

状況が悪くなった時が終わりじゃない。 自分が諦めてしまった時が終わりなんだ。

家族を失った事実は変わらない。
でも、最後の最後に少しだけ救われた気がした。
hynon

hynon