中東メロドラマの映画
パレスチナ・イスラエルの問題をコメディタッチで描いた良作。両国のヘイトがイギリスに向かわないのが不思議ですが、もう拗れに拗れちゃってどうしようもないんでしょうね。
どうやったって重くなりそうな、この国際問題をコメディで描くなかなかの意欲作。監督インタビューも見ましたが、「結婚(オスロ合意)」「フムス料理(文化の簒奪)」など、譲れない強い思いが見え隠れして、当事者には根深い問題なんだなぁ～っと極東の島国人には感じますな。
(当人も当然、家族や友人など近しい人が犠牲になってるんだろうから解らなくもないけど)
主題歌の感じといい、禁じられた恋愛展開といい、メロドラマのテンプレって万国共通なのかしら？しれっと自爆テロ出るところが中東風だけど(笑)
っとまぁ接点なさそうな日本とアラブでさえも、「わかるー」って共通点はあるんだから、白だ黒だ言わんと、みんな仲良くしなよっと考えさせられる映画です。
テーマは共感しますが思想が強すぎて重いねんって、作家性を直接表現でシリアスな話にしちゃう監督さんは苦手ですが、この監督さんはエンタメにうまく昇華してスマートだなぁ。
