Mariko

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実のMarikoのレビュー・感想・評価

4.0
ベトナム戦争で戦死したひとりの空軍下士官への”名誉勲章”の申請が30年以上に渡って履行されていない...この件を調査することになるペンタゴンの官僚をセバスタが初の主演で飾る、地味な(笑)佳作。

いや、、すごくよかったし最後なんて思いっきり泣いたんだけど、もう少し焦点しぼってわかりやすくできなかったかなあ、
とはちょっと思った。
主役が誰って言えない映画(笑)は大好きなんだけど、これはそれを通り越して全体にぼんやりしちゃった感。

でも、このもとになった話がそもそも凄い話なのと、脇をかためる名優の演技がそれをカバーして余りある出来に。
’豪華キャストの無駄遣い’って評はよく見かけるし、自分でもそう思うことはよくあるんだけど、これはその逆!
「この人使う意味ないじゃんねー」と思う人が1人もいなくて、
「なるほどピーター・フォンダ」とか
「よくぞここにエド・ハリスを!」とか
どれもこれも期待を裏切らない。
特にクリストファー・プラマーに至っては、ご本人の記憶と役の印象が相まって
もう見てるだけでうるうるしてしまった。
○other○ucker…を発しないあの人(笑)もいい。
そして、その真ん中で右往左往しながらも、徐々に自分の確固たる意志で動き出しはじめる主人公を演じたセバスチャン・スタン、素晴らしい初主演だったと思うなあ〜。
Mariko

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