タキ

残された者-北の極地-のタキのレビュー・感想・評価

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)
3.5
マッツ・ミケルセンが極寒の地で救助を求めてドンドンボロボロになって行く様をじっと見つめ続けるだけの97分間。顔が認識できる共演者はマッツ入れてたったの3人で、そのうちの1人は即死、もうひとりの女性は意識が混濁して寝ているばかりでセリフはハローのみというほとんどが一人芝居なのだ。白い世界にひとりきり、自分以外の生き物(釣った魚や遭難した女性)をひさびさに触った時のなんともいえないホッとした表情が特に印象的だった。
マッツ演じるオヴァガードは遭難して何日たってるのかわからないばかりか、どういう目的で北極近辺で飛行機に乗っていたのか、仕事は、家族はいるのかなど一切の情報は明かされない。ただサバイバル能力はすごく高くて、自分を救助するために着陸しようとして強風に煽られ墜落したヘリに乗っていた女性の命を助けようと、できる限りの行動をとるところなどメンタルの強さも素晴らしい。トムハンクスかマッツミケルセンならマッツと一緒に遭難したい。寒いのは死ぬほど苦手だけれど。
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