クリントイーストウッド…お年を召されました。あんなに背中丸かった?トボトボ歩いてた?いやいや!もちろんあれは役作りですよね🤭
彼を見てると我が父を思い出す。娘の私が言うのもなんだけど、父は長身でダンディ…よくモテた。女性の影もチラホラ。若い頃の私はそれに反発した。母が可哀想だったから。
加えて仕事ばかりでほとんど家に居なかった。母はいつもひとりぼっち。遅い父の帰りを待つ母の寂しそうな姿が今も眼に浮かぶ。
でも…母が病に倒れてから父は献身的に母を介護した。子供を産んだばかりの私に代わって、母が亡くなるまで10年以上も介護に明け暮れた。だから…この主人公のアールに父が重なるところがある。
仕事ばかりで家族に背を向けてた90歳のアール。歳を取って和解しようとしても受け入れてくれない妻と娘。事業に失敗して困り果て、ひょんな事から麻薬の運び屋を請け負う事になる。
口が達者で物怖じしない退役軍人上がりのアール。"グラントリノ"を彷彿とさせるクリントイーストウッドの頑固ジジイは秀逸。あの時よりトーンダウンはしてるけどね。
映画自体も"グラントリノ"には及ばないと私は思うけど…頑固ジジイのヒューマンドラマとしては秀逸。あったかい気持ちになる。
クリントイーストウッドの映画はエンドロールにいつも泣かされる💦余韻に浸れる選曲が素晴らしい♫
歳を取る事を受け入れないと人生は哀しい。若さが全てじゃない。
でも…輝くように美しい肌の艶、眩しい笑顔、溌剌とした動きを羨望と嫉妬の眼差しで見てしまう…自分にもそんな頃があったのに✨
全ての人間は歳を取る。それに抗うのは滑稽?いやいやその抵抗が元気の源?
レジェンドクリントイーストウッドにはいつまでも元気でいて欲しい。そしてステキな作品を作って頑固ジジイを演じ続けてほしい。