ジャック・ホワイトのソロを観たのは2012のフジロック。ホワイトストライプスやデッドウェザーのライブで得ていた興奮とは程遠く、嘘のように生彩を欠いたステージに愕然となった。オーディエンスのレスポンスも微妙で、コミュニケーションとしては最悪。
このドキュメンタリーではそんな苦い記憶を払拭してくれた。カロライナブルーの衣装で統一していたスタイリッシュな佇まいよりも、生々しく荒々しい姿の記録。短い映像作品ながら見たかった姿があった。先日、ジャックバンドのひとつであるラカンターズを観たが、過去最高のパフォーマンスに度肝を抜かれたばかり。異世界に足を踏み入れる感覚は映画も音楽も共通するところ。
ジャケットに写ってるのはあのエクソシストで有名な階段。